VISION
空気の資源化技術を核として、京都の伝統・文化や豊かな地域資源から新しい価値を創造し、ゼロカーボン・バイオエコノミー社会を実現
京都は古くからの伝統・文化を受け継ぐ地域であると同時に、豊かな自然環境を有する地域です。北部地域の漁業・養殖業、京都府全域に広がる京野菜・宇治抹茶に代表される農業、京都府の大半を占める山間部の林業、そして、高分子素材・繊維素材に代表されるものづくり工業については、いずれの分野においても人口減少や高齢化、外国産品との競争激化などに直面しており、ベンチャーをはじめとする新産業の創出やSDGsへの適応が地域課題として強く認識されています。
京都大学は、京都府下の自治体ならびに他大学、企業等とともに、「ゼロカーボンバイオ産業創出による資源循環共創拠点」構想を提案し、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の令和5年度「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)本格型」に採択されました。本拠点では、紅色光合成細菌や植物などの光合成生物を用いて、空気を資源化する革新的なゼロカーボン科学技術により、一次産業や伝統産業にかかる課題を解決し、「活力ある京都」の実現を目指します。
特に、光合成生物を利用した二酸化炭素や窒素の固定化技術に基づき、ゼロカーボンものづくり、ゼロカーボン農業、ゼロカーボン漁業、ゼロカーボン林産業の基盤技術を創出するとともに、京都府の「 ZET(Zero EmissionTechnology)-Valley構想」と連携し、空気を資源とするゼロカーボン・バイオエコノミーを京都の地から産官学が一体となり共創します。
MEMBERS
ゼロカーボンバイオ産業創出による資源循環共創拠点(代表機関:京都大学)

参画機関
- 九州大学
- 京都工芸繊維大学
- 京都府立医科大学
- 京都産業大学
- 理化学研究所
- 同志社大学
- 京都府
- 京都市
- 舞鶴市
- 木津川市
- (株)島津製作所
- 三井住友建設(株)
- (株)ブリヂストン
- BASFジャパン(株)
- Spiber(株)
- ホロバイオ(株)
- Symbiobe(株)
- (株)TSK
- 住友化学(株)
- リージョナルフィッシュ(株)
- (有)フクオカ機業
- 尾﨑林産工業(株)
メンバー紹介
副プロジェクトリーダー(副PL)/研究戦略部門リーダー

大江田 憲治
京都大学成長戦略本部 特任教授
公益社団法人日本工学アカデミー 終身フェロー
NEDO技術委員
株式会社セルシード 社外取締役
公益社団法人九州先端科学研究所(ISIT)特別顧問
研究開発責任者及び主要メンバー