現在の農業システムは無機窒素肥料に大きく依存しています。しかし、急速に増加する世界人口に対応するための合成肥料の大量生産と過剰使用は温室効果ガス排出を拡大し、そのため持続可能な有機窒素肥料の開発が急務となっています。本拠点の京都大学、理化学研究所、Symbiobe株式会社のチームは、大気中の窒素と二酸化炭素を固定することができる海洋性の光合成細菌(Rhodovulum sulfidophilum)に注目し、そのバイオマスの有機窒素肥料としての可能性を検証してきました。その結果、バイオマス肥料は重量比で約11%の窒素を含み、コマツナヘの施肥においては、バイオマス肥料由来の窒素がコマツナに直接取り込まれていることを確認しました。このたびその成果を科学雑誌『npj Sustainable Agriculture』に発表しました。詳細は以下からご覧いただけます。
光合成細菌を用いた窒素肥料の有効性を確認
2024.06.13 プレスリリース